6月の世帯消費 4か月ぶりに増加 前年同月比3.5%増

ことし6月に2人以上の世帯が消費に使った金額は去年の同じ月より3.5%増え、4か月ぶりに増加しました。

総務省が5日発表したことし6月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり27万6885円でした。

物価の変動を除いた実質で去年の同じ月より3.5%増え、4か月ぶりに増加しました。

内訳を見ますと、宿泊やパック旅行が増え、「教養娯楽」が13.3%増加しました。

また、鉄道や航空運賃などが増え、「交通・通信」が、11.5%増加しました。

ことし6月は新型コロナウイルスによる行動制限がなかったため去年に比べ旅行や外出の機会が増えました。

さらに、梅雨明けや猛暑の影響で夏物の衣料品が好調だったことなどから「被服および履物」が0.2%増えました。

一方、「食料」は1%減少しました。
外食が増えたことで家で料理をする機会が減り、魚介類や野菜などの支出が減りました。

総務省は「物価高の影響なども含めて今後の支出の動向を注視したい」としています。