中国 王毅外相 “主権侵害”と批判 米ペロシ下院議長台湾訪問

中国の王毅外相は、カンボジアでASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国との会議に出席し、アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことについて「中国の主権を侵害する挑発的な行為だ」と改めてアメリカを批判しました。

中国の王毅外相は、日本時間の4日午前開かれたASEAN加盟国の外相との会議に出席しました。

国営の中国中央テレビによりますと、この中で王毅外相は、アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問について「中国の主権を侵害する挑発的な行為だ」と改めてアメリカを批判しました。

そのうえで「アメリカの冷静さを失った無責任で極めて不合理な行動に対して、中国が断固として抵抗しなければ、あらゆる分裂分子や過激派が激化し、地域の平和と安定は深刻な損害を受けることになるだろう」と主張しました。

一方、この会議に参加したインドネシアは、会議後、声明を発表し、この中で、台湾海峡などをめぐって米中の緊張がさらに高まることへの懸念を示したということです。

米中が対立する中、中国としては、経済的な結び付きを強めるASEAN加盟国からの支持を取り付けたいねらいがあるとみられますが、ASEAN加盟国の間では中国に対する立場の違いも出ています。

米 ブリンケン国務長官「一方的な現状変更の試みに反対」

アメリカのブリンケン国務長官は、ASEAN=東南アジア諸国連合との外相会議で「アメリカは台湾海峡の平和と安定に変わらない関心を持ち続けている。われわれは力による一方的な現状変更の試みに反対する」と述べ、中国をけん制しました。

そして、台湾をめぐるアメリカの政策に変わりはないと強調したうえで、「エスカレートは誰の利益にもならない不測の事態をもたらす可能性がある。私たちはこの数日、このメッセージを伝えるために政府のあらゆるレベルで中国側に働きかけている」と述べました。