ウクライナ軍 南部ロシア側支配地域で列車攻撃など 攻防激化

ウクライナ軍は南部のロシア側が支配する地域でロシア軍の輸送列車を攻撃するなど交通や物流の重要なルートへの攻撃を強めているとみられ、双方の攻防がさらに激しくなることが予想されます。

ウクライナ軍は南部のロシア側が支配する地域の奪還を目指して、ロシア軍の輸送列車や鉄道橋など交通や物流の重要なルートを攻撃する動きを強めているとみられます。

イギリス国防省は3日「ウクライナ軍は南部ヘルソン州でロシア軍の弾薬を運ぶ列車を攻撃した。クリミア半島とヘルソンを結ぶ鉄道が稼働し続ける可能性は非常に低くなっている」と指摘しました。

そのうえで「ロシア軍は数日で鉄道を修復するとみられるが、クリミアからヘルソンへの補給路はぜい弱な状態が続く」と分析しています。

一方、ウクライナからの農作物の輸出はロシア軍による黒海の封鎖で、滞っていましたが、輸出が再開され今月1日に最初の船がトウモロコシを積んで南部オデーサを出港しました。

民間のホームページ「マリントラフィック」によりますと、日本時間の4日正午現在、船はトルコのイスタンブールから南西におよそ100キロ離れたマルマラ海を航行しています。

船は最終目的地のレバノンに向かっていて、トルコメディアによりますと、今週中にもレバノンに到着する見通しだということです。

ウクライナ南部の港では、今も農作物を載せた貨物船がおよそ20隻待機していて、安全に輸出を継続できるのかが焦点となっています。