大谷翔平 10勝目ならず 104年ぶりの記録みたび持ち越しに

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」の達成をかけてアスレティックス戦に先発登板しましたが、6回途中3失点で負け投手となりました。

(エンジェルスタジアム)
 |123|456|789|計HE   
ア|000|102|000|380 
エ|000|010|000|161
○カプリリアン(3勝5敗)
Sジャクソン(2勝3敗3S)
●大谷翔平(9勝7敗)
HR:
(アスレティックス)マーフィー(13号 6回)
(エンジェルス)なし

大谷選手は3日、本拠地アナハイムで行われたアスレティックス戦に先発ピッチャー兼2番指名打者で出場しました。

序盤はキレのあるスライダーを軸に3回までヒット1本に抑える順調な滑り出しでしたが、4回に味方のエラーとワイルドピッチでノーアウト二塁のピンチを招き、3番のマーフィー選手にタイムリーヒットを打たれて1点を先制されました。
味方が同点に追いついた直後の6回にはマーフィー選手にツーランホームランを打たれ、さらにフォアボールとヒットで2アウト一塁二塁となったところでマウンドを降りました。
大谷選手は6回途中まで99球を投げて3失点で、打たれたヒットは7本、フォアボール1つ、奪った三振は7つで、日本選手最長となっていた連続ふた桁奪三振は6試合で止まりました。

バッターとしては1回の第1打席は空振り三振で、3回の第2打席は1アウト二塁三塁の先制のチャンスでしたがサードライナーでした。
5回の第3打席はショートゴロで、マウンドを降りた後の7回に打席が回ったところで代打を送られ、3打数ノーヒットで試合から退きました。
今シーズン、大谷選手が先発登板した試合で指名打者としてフル出場しなかったのは5月26日に腰の張りで代打を送られたブルージェイズ戦以来2回目です。

エンジェルスは同じアメリカンリーグ西部地区で最下位のアスレティックスに1対3で敗れて大谷選手が負け投手となり、今シーズンの成績は9勝7敗、防御率は2.83となりました。大谷選手は6連勝のあと3連敗でこの試合での10勝目はならず、ベーブ・ルース以来104年ぶりの「ふた桁勝利、ふた桁ホームラン」の達成はみたび持ち越しとなりました。

試合後談話 トレードに関して言及も

試合後、大谷選手はこの試合で投げた99球のうちスライダーが61球を占めたことについて「感じがよかったしコマンドも良かった。1点を争う中でいちばん効果的な球を選んだ」と明かしました。
6回にそのスライダーを捉えられて勝ち越しのツーランホームランを打たれたことについては「投げたところがやっぱり甘かった。今のところロースコアの勝負になっているし、そこを勝ち抜くためのピッチングをきょうはできなかった」と反省していました。
そして「3点取られたらもうなかなか勝つチャンスは今のところないかなと思う。先制点を取られたら厳しい展開になってしまうので、いちばんはやっぱり先制点をあげないことだ」と話していました。
またエンジェルスが前日にトレードで主力選手3人を放出したことに関して「精神面での影響があるか」と問われると「最初勝っていた時期と比べたらやっぱり多少違う。トレードで売り手に回るというのはそういうことだと思うので、チーム的にもポストシーズンを目指して士気高くやっていけているわけではもちろんない。1勝がポストシーズンにつながる可能性が低いのは、選手からすると厳しいとは思うが、やることをしっかり集中してやりたいと思っている」と率直な心境を話しました。そのうえで「モチベーションはもちろん難しいと思うが、個人的にもやらないといけないことがたくさんあるし、まだまだ続いていく野球人生なので1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたい」とプレーオフ進出の道が見えにくい終盤戦に臨む心構えを語りました。
そして「出て行った選手たちのことは心の底から応援している。いいチームで結果を出してポストシーズンで頑張ってほしい」とエールを送っていました。

“けいれんのような状態” 試合途中で退いた理由明かす

また大谷選手は右腕がつる、けいれんのような状態だったと明かし「マウンドを降りて次の打席に向けた準備の中でつりそうになった。足がつりそうな感じと一緒で、行けそうではあったが大事をとった」と話しました。そのうえで「出られる試合は出たいなと思っているし、休める余裕もない」と話し4日の試合には指名打者で出場できるという考えを示しました。

【試合詳細】

先発メンバー(成績は試合前日まで)

【先攻】アスレティックス
1(二)ケンプ    .213 4本
2(右)ローレアーノ .224 11本
3(捕)マーフィー  .242 12本
4(一)ブラウン   .231 15本
5(遊)アンドルス  .243 7本
6(指)ラウリー   .187 3本
7(左)ピンダー   .244 9本
8(三)マシーン   .181 1本
9(中)ボルト    .221 3本
(投)カプリリアン  2勝5敗

【後攻】エンジェルス
1(二)フレッチャー .212 1本
2(投)大谷翔平   .255 22本
3(三)レンヒーフォ .275 5本
4(右)ウォード   .276 13本
5(一)ウォルシュ  .234 13本
6(捕)スタッシー  .210 6本
7(中)モニアック  .130 0本
8(遊)ベラスケス  .176 5本
9(左)シエラ    .118 0本

1回表 アスレティックスは3者凡退

先発のマウンドに上がった大谷選手はスライダーで2者連続三振を奪うなど打者3人で抑え、上々の立ち上がりを見せました。エンジェルスのユニフォームは通常のユニフォームではなく「シティコネクト・ユニフォーム」で、先発の大谷選手が選んだということです。

1 ケンプ   :ファーストゴロ 1アウト
2 ローレアーノ:空振り三振【1K】2アウト
3 マーフィー :空振り三振【2K】3アウト

このユニフォームは、カリフォルニアのビーチをイメージしたアイボリーの色合いをベースにチーム名がサーフブランド風の字体でデザインされ、エンジェルスタジアムのグッズストアでは売り切れとなるなど人気を呼んでいます。

1回ウラ 大谷の第1打席は三振

1 フレッチャー :ショートゴロ 1アウト
2 大谷翔平   :空振り三振 2アウト
※1ボール2ストライクから4球目の変化球を空振り三振
3 レンヒーフォ :センター前ヒット 2アウト一塁
4 ウォード   :レフトフライ 3アウト

2回表 アスレティックスはこの回も3者凡退

大谷は変化球を中心にしたピッチングで6番のラウリーには強い当たりを打たれましたが、サードのレンヒーフォがよく捕って、この回も打者3人で抑えました。
4 ブラウン   :空振り三振  1アウト
3球目にスプリットを投げて空振り三振【3K】
5 アンドルス  :センターフライ2アウト
6 ラウリー   :サードゴロ  3アウト
右寄りに守るサードの前に打球が飛びアウトに。

2回ウラ エンジェルスもこの回3者凡退

5 ウォルシュ:セカンドゴロ 1アウト
6 スタッシー:空振り三振  2アウト
7 モニアック:レフトフライ 3アウト

3回表 アスレティックス初ヒットも後続続かず無得点

1アウトから8番マシ-ンにこの試合初めてのヒットを許しましたが、このあとは2者連続で三振を奪って切り抜けました。

7 ピンダー:ファーストファールフライ 1アウト
8 マシーン:ライト前ヒット 1アウト一塁
※2ボールから3球目の変化球を捉え初ヒット
9 ボルト :空振り三振【4K】2アウト
※ボール2つ先行も5球目のスライダーで三振
1 ケンプ :空振り三振【5K】3アウト
※3ボール1ストライクからスライダーを3球続け三振

3回ウラ エンジェルス 得点圏にランナーも後続続かず無得点

連続ヒットと送りバントで1アウト二塁三塁のチャンスを作って大谷が第2打席に立ちました。強い当たりを打ちましたが、相手の好守備に阻まれてサードライナーとなり、後続も倒れて先制はなりませんでした。
8 ベラスケス :セカンド内野安打 ノーアウト一塁
※セーフティーバントが決まる
9 シエラ   :ライト前ヒット  ノーアウト一二塁
1 フレッチャー:サードへ送りバントノーアウト二三塁
2 大谷翔平  :サードライナー  2アウト二三塁
※1ボール1ストライクからの3球目 フォーシーム打つもアウト
3 レンヒーフォ:空振り三振    3アウト

4回表 アスレティックスが1点先制

2 ローレアーノ:サードエラー ノーアウト一塁
※サード・レンヒーフォの送球が乱れる
3 マーフィー ※初球ワイルドピッチノーアウト二塁
       :ライト前へのタイムリーヒットで先制
【アスレティックス1-0エンジェルス】
4 ブラウン  :空振り三振【6K】1アウト二塁
5 アンドルス :ライトフライ  2アウト二塁
6 ラウリー  :セカンドゴロ  3アウト
この回までの投球数は65球。

4回ウラ エンジェルス 再び得点圏にランナー出すも無得点

4 ウォード :デッドボール ノーアウト一塁
5 ウォルシュ※2球目にワイルドピッチ ノーアウト二塁
      :サードフライ 1アウト二塁
6 スタッシー:フォアボール 1アウト一二塁
7 モニアック:ファールフライ2アウト一二塁
8 ベラスケス:空振り三振  3アウト

5回表 アスレティックスはランナー出すも無得点

7 ピンダー :レフトフライ  1アウト
8 マシーン :センター前ヒット1アウト一塁
※初球のフォーシームを打たれる 
9 ボルト  :空振り三振【7K】2アウト一塁
※3球すべてスライダーで三振 
1 ケンプ  :ライト前ヒット 
※一塁ランナーのマシーンが三塁タッチアウトで3アウト

8番マシーンに2打席連続のヒットを打たれ2アウトとなった後、1番ケンプにもヒットを打たれましたが、レフトのシエラが好返球で三塁を狙ったマシーンをアウトにし、無失点で切り抜けました。

5回ウラ エンジェルスが同点に追いつく

1アウト二塁のチャンスで大谷に第3打席が回り、変化球を打ってショートゴロでしたがランナーが三塁に進み、続く3番レンヒーフォのセンター前タイムリーヒットで同点に追いつきました。

9 シエラ   :レフト前ヒットノーアウト一塁
1 フレッチャー:セカンドゴロ 1アウト二塁
※センターに抜けようかという当たりをセカンドがファインプレー この間にシエラは二塁に進塁
2 大谷翔平  :ショートゴロ 2アウト二塁
※再びセンターに抜けようかという当たりもシフトを敷いていたショートが捕ってアウトに
3 レンヒーフォ:右中間へタイムリーツーベースヒット 
               2アウト二塁
※ライトがダイビングキャッチを試みるも捕球ならずセカンドランナーがかえって同点に
【アスレティックス1-1エンジェルス】
4 ウォード  :センターフライ 3アウト

6回表 アスレティックスがHRで2点勝ち越し 大谷途中降板

2 ローレアーノ:レフト前ヒット ノーアウト一塁
※2ボールからの3球目のスライダーをレフト前に運ばれる
3 マーフィー :レフトスタンドへのホームラン
※2ボール1ストライクから4球目のスライダーを打たれる
【アスレチックス3-1エンジェルス】
4 ブラウン   :セカンドゴロ    1アウト
5 アンドルス  :ライトファールフライ2アウト
6 ラウリー   :フォアボール    2アウト一塁 
※大谷選手はこの試合初めてのフォアボール。
※マウンドに選手らが集まる。ここまでの投球数は95球。
7 ピンダー   :ライト前ヒット   2アウト一二塁
※ここでピッチャー交代 大谷から左投げのループに。
【大谷:投手成績】5回2/3 99球 被安打7 奪三振7 四球1 今季防御率2.83

8 マシーン→代打ピスコッティ
        :センターフライ   3アウト

大谷はツーランホームランで勝ち越されてこの回途中でマウンドを降り、この試合での「ふた桁勝利 ふた桁ホームラン」達成はなくなりました。

6回ウラ エンジェルス得点ならず

5 ウォルシュ:セカンドゴロ 1アウト
6 スタッシー:レフトへのツーベースヒット
               1アウト二塁
※アスレチックス投手交代 カプリリアン→モール
7 モニアック→代打アデル 
:サードファールフライ2アウト二塁   
8 ベラスケス→代打ゴセリン
:空振り三振 3アウト

7回表 アスレティックスは内野ゴロ3つで3者凡退

9 ボルト   :ショートゴロ  1アウト
1 ケンプ   :ファーストゴロ 2アウト
2 ローレアーノ:サードゴロ   3アウト

7回ウラ 大谷に代打 試合から退く

9 シエラ   :セカンドゴロ  1アウト
1 フレッチャー:ファーストフライ2アウト
2 大谷翔平→代打スズキ
       :フォアボール  2アウト1塁
※大谷は2点を追う7回ウラに代打を送られ、試合から退く
3 レンヒーフォ:セカンドフライ 3アウト

8回表 アスレティックス 得点圏にランナー進むも追加点ならず

3 マーフィー:レフトライナー     1アウト
4 ブラウン :ライトへツーベースヒット1アウト二塁
5 アンドルス:ショートゴロ      2アウト二塁
6 ラウリー :ピッチャーゴロ     3アウト

8回ウラ エンジェルス3者凡退

4 ウォード :サードゴロ   1アウト
5 ウォルシュ:センターフライ 2アウト
6 スタッシー:ファーストゴロ 3アウト

9回表 アスレティックスも3者凡退

エンジェルス投手交代 ループ→バリア

7 ピンダー:空振り三振 1アウト
8 ブライド:サードゴロ 2アウト
9 ボルト :空振り三振 3アウト

9回ウラ エンジェルス3者凡退で試合終了

アスレティックス ピッチャー交代 アセベド→ジャクソン

7 アデル  :見逃し三振 1アウト
8 代打ロハス:サードフライ2アウト
9 シエラ  :空振り三振 3アウト

【試合終了:アスレチックス3-1エンジェルス】

大谷選手今季成績(日本時間 8月4日試合後)

【投手成績】
18試合 9勝7敗 防御率2.83 152奪三振
【打撃成績】
打率.253(375打数95安打)22本塁打 62打点 盗塁11

3連敗の間 登板中の打線の援護はわずか1点

大谷選手はこれで6連勝の後、3連敗となりました。
大谷選手が3連敗を喫したのは大リーグで初めてですが、この間は登板中の打線の援護が3試合あわせてわずか1点しかなく、序盤から点を与えられないという状況がピッチングを苦しくする一因となっています。

6連勝で10勝目に王手をかけて最初に臨んだ先月22日のブレーブス戦は6回まで無失点に抑えましたが、0対0の7回に一挙6点を失って負け投手になりました。
28日のレンジャーズ戦でも6回まで2失点と試合を作りましたが0対2で敗れ、試合後、大谷選手は先制のチャンスで回ってきた自身の打席で打てなかったことをあげて「自分の責任かなと思う」と敗戦の責任を背負いました。
ふた桁勝利へ3回目の挑戦となったこの日のアスレティックス戦では先制された後に味方打線が1点を返し一時は同点になりましたが、直後の6回に勝ち越しのツーランホームランを打たれて負け投手となりました。
エンジェルスはシーズン序盤こそリーグ最多のホームラン数を誇るなど打線が好調でしたが、その後、主軸のトラウト選手やレンドーン選手がけがで離脱して得点力が大きく下がりチーム低迷の原因の1つとなっています。

大谷選手が登板したここ3試合でも、登板中に味方打線が取った得点はあわせてわずか1点しかなく、序盤から1点も与えられないという状況がピッチングを苦しくする一因となっています。