大雨特別警報 気象庁と国交省が記者会見「直ちに安全確保を」

山形県内に大雨の特別警報を発表したことをうけて、気象庁と国土交通省は合同で記者会見を開き、気象庁の黒良龍太予報課長は「特別警報を発表した地域ではこれまでに経験したことのないような大雨となっている。特に土砂災害や浸水が想定されている地域では、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当する。直ちに身の安全を確保しなければならない状況だ」と述べました。

そのうえで「指定された避難場所への避難がかえって危険な場合には、崖から離れた建物や少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど身の安全を確保する必要がある。またふだん災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要だ。今後、ほかの市町村にも大雨特別警報を発表する可能性があり、発表されてから避難するのは手遅れとなる。自分の命、大切な人の命を守るため、特別警報の発表を待たず自治体の避難の情報に直ちに従って身の安全を確保してほしい」と呼びかけました。

気象庁と国土交通省の会見の発言内容

「前線が日本海から東北を通っていて、南側から台風6号起源の暖かく湿った空気が流れ込み、前線に近い山形や新潟は大気の状態が不安定になって大雨になった」

「レーダーを見ると線状のラインができていて、きょうの昼ごろからこうした状況がずっと続いている。解析雨量では400ミリの記録的な大雨になっている」

新潟 三面ダム「緊急放流」の連絡も

「新潟県と山形県の間、山形県南部の最上川上流で氾濫危険水位を超える可能性がある。新潟県の荒川も水位が上がると思うがまだ見通しが分からない」

「新潟県の三面川の上流にある三面ダムで午後8時半にいわゆる『緊急放流』を行うと連絡を受けていて、警戒が必要だ。山形県や新潟県では小さな河川を含め、水位が上昇する可能性あるので注意が必要だ」

あすも雨が長引く可能性

「あす朝には前線が南下して大雨になりやすいエリアは南に下がるが、状況によっては雨が長引く可能性がある」

「自分の住んでいる場所がどういう危険度かまず確認して欲しい。災害が想定される区域にいる人は近くの安全な建物や高い場所など、少しでも安全な場所に移動していただきたい」

三面川と最上川について

「三面川は新潟県内に閉じている川だが、上流域も下流域も大雨のエリアに入っていて水位が上がりやすい状況だ。2級河川だが比較的大きくダムの洪水調節能力も限界を迎えているので警戒して欲しい」

「最上川は非常に複雑な川で盆地と盆地を結ぶ『狭さく部』があって大雨が降ると水位が上がりやすい。まずは上流部の水位の上昇が予想される。ただ、上流の雨は必ず中流、下流に流れるので、中流、下流でも今後の川の水位の情報や自治体の情報を確認して欲しい」