福島第一原発 処理水放出 東電 4日から本格工事と発表

福島第一原子力発電所にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海に放出する計画について、東京電力は4日から本格工事に入ると発表しました。一方で、海洋放出の開始について、来年春ごろを目指すとしながらも、工事完了が気象条件によっては夏ごろにずれ込む可能性を示しました。

福島第一原発にたまり続ける処理水について、政府は、基準を下回る濃度に薄め、来年春ごろから海に流す方針を示していて、東京電力が専用の施設を設けて、原発のおよそ1キロ沖合から流す計画です。

この計画について2日、福島県と地元の大熊町、双葉町が放出に使われる海底トンネルなどの建設を了解することを伝えたのを受けて、東京電力は4日から建設に向けた本格工事に入ると明らかにしました。

具体的には、海底を掘削する機械を使うトンネル工事や、処理水を移送する配管設置に着手する計画です。

一方、東京電力は、政府が方針として示した来年春ごろの放出開始よりも工事完了がずれ込み、来年夏ごろになる可能性を示しました。

理由について「気象条件によっては工事に遅れが出る」などと説明しています。

東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの小野明代表は「風評への影響や安全性に関する懸念などさまざまな意見があり、関係者にしっかりと説明を尽くしていく」と話していました。