中村獅童さんそっくり分身 本人と初対面 あす以降舞台に 福岡

歌舞伎俳優、中村獅童さんの動きや声をAI=人工知能が学習し、本人そっくりの分身としてスクリーン上に再現する技術の実証実験が、4日から福岡市で始まる獅童さんの舞台で公開されることになり、2日リハーサルで獅童さんが分身と初めて対面しました。

実証実験は、NTT人間情報研究所などが開発を進める現実の人間の動きや音声をデータ化して、AIが仮想空間に再現する「デジタルツイン」と呼ばれる技術を活用したものです。

この技術で再現された歌舞伎俳優の中村獅童さんの分身が、4日から福岡市の博多座で始まる歌舞伎とデジタル技術を組み合わせた舞台で公開されることになりました。
2日に行われたリハーサルでは、獅童さんが見守る中、本人そっくりの分身が舞台上に設置されたスクリーンに映し出され、初めて披露されました。

分身は身ぶりや手ぶりなどの細かい癖まで再現できるほか、数千人分の音声データを学習することで本人に近い声や抑揚を表現できるということです。

獅童さんの分身は4日以降、公演の冒頭に登場する予定だということです。
獅童さんは「ものすごい技術で驚いた。最新技術と古典芸能の融合は楽しくなっていくと思う」と話していました。

NTT人間情報研究所の石井亮特別研究員は「仮想空間で自分の分身を動かす機会が今後出てくると思うので、活用を期待している」と話していました。