飲食店の感染リスク 「見える化」 安全な時間に来店を

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、デジタル技術を活用して飲食店の感染リスクを「見える化」し、安全な時間帯での来店を促そうというサービスが始まりました。

これは日立製作所などが、3日から始めたサービスで、飲食店に設置されたセンサーが店内の二酸化炭素の濃度や音、それにスマートフォンの電波などを感知します。

これによって、店内の混雑状況や湿度、騒音などが分かるほか、二酸化炭素の濃度は「よい」「やや換気が必要」「換気が必要」の3段階で表示されます。

これらの情報は、ネット上で利用客も見ることができ、感染リスクを「見える化」し、店内の状況を知らせることでリスクの低い時間帯への来店につなげるねらいがあります。

サービスを導入した都内の商業施設の玉田泉統括マネージャーは「安全であることを正しく伝えることで、安心して来店してほしい」と話していました。

日立製作所マネージドサービス事業部の羽根慎吾担当部長は「特に困っている飲食店から手を打ちたかった。店内の環境を事前に伝えることで店に行くきっかけにしてほしい」と話していました。

飲食店での感染対策をめぐっては、東芝も都内の電子機器メーカーと共同で店内の二酸化炭素の濃度をモニターして表示するサービスを始めるなど、感染リスクを「見える化」する取り組みが広がっています。