コロナ対応 看護師ら処遇改善 収入の3%程度引き上げ 財源確保

コロナの救急対応などを担う看護師らの処遇改善について、中医協=中央社会保険医療協議会は、10月から入院費用に上乗せして財源を確保し、収入の3%程度を引き上げる案を了承しました。

新型コロナウイルスの対応にあたる看護師などの処遇改善をめぐっては、今年度の診療報酬の改定で、収入の3%程度、月額平均で1万2000円を引き上げる方針が盛り込まれましたが、具体的な財源が確保できなかったことから、中医協が再検討を進めてきました。

そして、3日に開かれた中医協の総会で、ことし10月から、医療機関に支払われる入院にかかる費用に上乗せする形で財源を確保する案が示されました。

処遇改善の対象は、救急搬送を受け入れ、コロナ対応に一定の役割を担う医療機関に勤務する、看護師や准看護師などで、救急救命士なども加えることができます。

入院費用への上乗せは医療機関の看護師の数や入院患者の数で決まり、3割負担の患者の場合は、一日当たり3円から300円になるところが多いということです。

この案は近く、後藤厚生労働大臣に答申されます。