ASEAN外相会議きょうから本格化 ミャンマー情勢など議論

ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議が3日からカンボジアで本格的に始まり、軍が実権を握るミャンマー情勢などについて議論が交わされる見通しです。

ASEANの一連の外相会議は、議長国カンボジアの首都プノンペンで3年ぶりに対面形式で本格的に始まり、3日は加盟国の外相が参加した本会議が開かれます。

NHKが入手した共同声明案では、軍が実権を握るミャンマーについて、暴力の即時停止などASEANとの合意を履行するよう改めて求める内容が盛り込まれています。

ミャンマーをめぐってASEANは軍が任命した外相を今回の会議に招待していません。

さらに、アウン・サン・スー・チー氏の側近だった元議員ら4人の死刑を軍が執行したことなどから、加盟国からの非難の声が高まっています。

今回は日本から林外務大臣、アメリカからブリンケン国務長官、それに中国の王毅外相やロシアのラブロフ外相が参加する見通しで、中国が海洋進出を続ける南シナ海の問題や、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などについても当事国を交えてどのような議論が行われるのか関心が集まっています。

インドネシア外相「ミャンマーは出席しないだろう」

インドネシアのルトノ外相は一連の外相会議が本格的に始まるのを前にNHKなどの取材に応じ、「本会議を前に行われた2つの会議にミャンマーの代表は出席しなかった。本会議にもミャンマーの代表は出席しないだろう」と述べ、今回、加盟国ミャンマーは会議に参加しないとの見方を示しました。

そのうえで、ルトノ外相は3日の本会議でミャンマー問題を取り上げ、加盟国が集中的に話し合うことを明らかにしました。

ミャンマー情勢に詳しい京都大学東南アジア地域研究研究所の中西嘉宏准教授は「ASEAN加盟国の中でもミャンマーに対する姿勢に温度差があるが、この数週間、軍による死刑の執行や日本人の拘束が相次いだことから、国際社会がミャンマーの現状について改めて注目している。ASEANは今回の会議を通じて力で政治の安定を求める方法は認められないというメッセージを改めて示す必要がある」と指摘しました。