中高生が突然戦場になったウクライナの支援を考える

中学生や高校生がウクライナの今の状況を知るとともに、自分たちができる支援について考えるフォーラムがオンラインで開かれました。

このフォーラムは、都内の私立高校の生徒たちが、ロシアの軍事侵攻によってウクライナの若者が命を落としたり家族や友人と離れて戦ったりしている現状を知って企画しました。

各地の中高生およそ100人がオンラインで参加し、ウクライナの首都、キーウからSNSで情報発信を続けているボグダン・パルホメンコさんが「ここ数日も近所にロケットが撃ち込まれたり、捕虜となった弟の友人が収容されている施設が爆破されたりして、身近なところでの被害に悲しみを感じています」と話しました。

また、ウクライナから日本に避難している高校生や大学生3人もスピーチし、「妹とテレビゲームをしていたらロシアの軍事侵攻が始まり、『亡くなった時のために写真を撮ろう』と妹から声をかけられた」と話し、日常が突然、一変したことを伝えていました。

このあと生徒たちは自分たちができる支援について考え、署名活動や募金、それにSNSで支援の気持ちを表すことなど、さまざまな意見を出し合っていました。

フォーラムを企画した1人、渋谷教育学園渋谷高校の2年生、佐藤裕成アレックスさんは「国連や政治家でも解決できない難しい問題を中高生が解決することはできないが、小さな支援でも、できることを考えたい」と話していました。