東京 小笠原で新型コロナ感染急増 島訪れる前に検査呼びかけ

都心からおよそ1000キロの離島、東京 小笠原村でも新型コロナの感染が拡大していて村は、島を訪れる前に必ず検査を受けることなどを緊急に呼びかけています。

東京都内で新型コロナの爆発的な感染拡大が続くなか、都心からおよそ1000キロ離れた小笠原村でも感染確認が増えています。

村によりますと、5月の大型連休のあとしばらくは感染が確認されていませんでしたが、今月は、8日に2人が確認されて以降、29日までに185人が確認され、かつてないペースで感染が広がっているということです。

このうち30人は、観光や仕事の目的で島を訪れた人だということで、村は29日、ホームページに緊急のお知らせを出しました。

このなかで、村は、島を訪れる前に必ずPCR検査を受けることや、少しでも体調がすぐれない時は来島を見合わせるよう呼びかけています。

村には診療所がありますが病床は9床しかないほか、感染して症状が重くなった場合、診療所で治療することは難しいということです。

小笠原村は「仮に島に来てから感染が分かった場合でも、すぐに本土に帰ることができない可能性がある。事前の検査を受けたうえで、旅行中も感染防止対策を万全にしてほしい」と話しています。