JR東日本3か月決算 3年ぶり黒字 大型連休中の新幹線利用伸びる

JR東日本の先月までの3か月間のグループ全体の決算は、大型連休中に新幹線の利用が伸びたことなどから、この時期としては3年ぶりに黒字を確保しました。

JR東日本が29日発表した、ことし4月から先月までのグループ全体の決算は、売り上げが5576億円と去年の同じ時期より28.7%増え、最終的な利益は189億円の黒字となりました。

グループ全体で最終黒字となったのは、この時期としては3年ぶりです。

これは、3年ぶりに行動制限のなかった大型連休中に新幹線などの利用が回復傾向にあったことや、会計上の処理の見直しに伴い、利益が220億円余り上積みされたことが主な要因です。

一方、今年度の業績の見通しについては、最終的な損益で600億円の黒字を確保するという、これまでの予想を維持しました。

JR東日本は「新型コロナの感染が再び拡大しているが、過去に感染が拡大した時期と比べると、鉄道の利用客は小幅な落ち込みにとどまっている。このため、今回、業績予想を変更しなかったが、お盆を含めた繁忙期の動向を注視している」としています。