安倍元首相銃撃事件 体に受けたとみられる銃弾 1発見つからず

安倍元総理大臣が銃撃され死亡した事件で、体に2発受けたとみられる銃弾のうち1発が見つかっていないことが捜査関係者への取材で分かりました。奈良県警察本部は取材に対し「捜査には支障がない」としていますが、現場検証は事件から5日後に行われていて、警察当局は当時のいきさつを調べています。

安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれ死亡した事件から29日で3週間となります。

これまでの警察の調べで、事件には1回に6発の弾が発射される構造の手製の銃が使われたとみられ、逮捕された奈良市の無職、山上徹也容疑者(41)はおよそ5メートルの距離まで近づいて銃撃したことが分かっています。

元総理大臣は、体に2発の銃弾を受けたとみられていますが、このうちの1発が見つかっていないことが捜査関係者への取材で分かりました。

銃弾は、司法解剖などで医師が調べた際には体内から見つかっておらず、現場での救命措置などの際に体の外に出た可能性があるということです。

警察は事件当日、現場の状況を調べる「実況見分」を行い、その5日後の今月13日に令状を取って周囲の立ち入りを制限し、より詳細に調べる「現場検証」を行いましたが銃弾は確認されていないということです。
奈良県警察本部は取材に対し「当日、実況見分を行ったうえで、その後の捜査を踏まえ、より広範囲に捜索を行っている。銃弾が見つからなかったとしても捜査に支障はないと考えている」としています。

一方、警察の元幹部からは「銃を使った事件で銃弾は重要な証拠で、発生後に速やかに現場検証すべきだった」という指摘も出ていて、警察当局は当時のいきさつを調べています。