コロナ患者の搬送 救急サービス行う民間会社に依頼相次ぐ 沖縄

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、沖縄県では救急サービスなどを行う民間の会社に感染した患者の病院などへの搬送の依頼が相次いでいます。
会社は「これ以上依頼が増えれば対応できなくなる」と強い危機感を示しています。

沖縄県の依頼を受けて新型コロナウイルスに感染した患者を病院や入院待機ステーションに搬送している民間会社によりますと、今週に入り依頼が急増しているということです。

搬送件数は今月上旬ごろまでは多くても1日5件程度でしたが、今週に入ると日中だけで5件以上に上る日もあります。

27日、午前9時からの24時間には、合わせて8件の搬送依頼があったということです。

会社によりますと、搬送する患者の8割が高齢者で占められ、重症化して酸素吸入を行いながら搬送するケースが増えているということです。

27日も、呼吸が困難になっている高齢の男性を手当しながら「入院待機ステーション」に救急搬送していました。

救急サービスなどを行う「メディトランセ」の加藤篤彦さんは「私たちもずっと出動しているような状態で、これ以上依頼が増えれば対応できなくなる。感染状況がさらに悪化すれば入院もできないし、すごく苦しいのに助けが来ないという状態になりかねない」と強い危機感を示していました。