夏休み 沖縄で観光滞在中の感染増加 解熱剤など持参を呼びかけ

夏休みに入り沖縄を訪れる観光客が増える中、滞在中に新型コロナウイルスに感染するケースが増えています。沖縄県は、感染に備えて解熱剤などとともに服用中の薬を多めに持参するよう呼びかけています。

沖縄県によりますと、観光客を含む県外在住者の新規感染者数は、6月はほとんどの日で1桁台でしたが、7月に入り増加傾向になっていて、12日以降は連日10人以上となり、26日には64人の感染が確認されています。

このため沖縄県が10か所に設置した療養ホテルに入所する人が増えていて、すぐに療養ホテルに入ることができずに滞在先のホテルなどの宿泊を延長し、そこで療養するケースも出ているということです。

一方、県内の多くの救急病院ではコロナ患者への対応に加え、感染するなどして勤務できない医療従事者が相次いでいるため、診療制限が行われていて、体調を崩したりけがをしたりしても、すぐには治療を受けられない可能性があります。

沖縄県は、感染に備えて解熱剤などとともに、服用中の薬を多めに持参するよう呼びかけています。

県の担当者は「ワクチンを接種し、旅行前に検査を受けるなど、医療非常事態宣言が出されている地域だと理解して沖縄に来てほしい」としています。