岸田首相 中東歴訪を調整 エネルギー市場の安定化協議へ

岸田総理大臣は、来月下旬にチュニジアで開かれる予定のTICAD=アフリカ開発会議への出席に合わせて、サウジアラビアなど中東を訪れる方向で調整を進めています。
原油やLNG=液化天然ガスなどの国際的なエネルギー市場の安定化について協議を行いたい考えです。

TICAD=アフリカ開発会議は、日本政府が主導する国際会議で、8回目となる今回は、来月27日と28日に北アフリカのチュニジアで開かれる予定です。

岸田総理大臣はこれに出席するのに合わせて、中東のサウジアラビアやカタール、それにUAE=アラブ首長国連邦を訪れる方向で調整を進めています。

2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻後、岸田総理大臣は、サウジアラビアなどにエネルギー市場の安定化に向けて協力を要請していて、今回は、原油価格が高止まりする中、原油やLNG=液化天然ガスなどの国際的なエネルギー市場の安定化について協議を行いたい考えです。

また、みずからが直接交渉して、原油の増産を働きかけるとともに対ロシアも念頭に、欧米と中東の橋渡し役を担うねらいもあるものとみられます。