外国人留学生 5年後めどにコロナ前の水準に 支援強化 文科省

新型コロナの影響で減っている外国人留学生について、文部科学省は、このまま受け入れが停滞すれば、社会全体に影響しかねないとして、5年後をめどに少なくともコロナ禍前の水準に回復させたい考えです。

国内で受け入れた外国人留学生は、3年前の令和元年度がピークで31万人余りでしたが、新型コロナの感染拡大の影響でその後の2年間で2割減り、国内で就職する割合も減っています。

文部科学省は、このまま受け入れが停滞すれば、社会全体に影響しかねないとして、5年後の令和9年をめどに少なくともコロナ禍前の水準に回復させたい考えです。

このため、重点的に受け入れる分野を時代や社会のニーズに合わせて見直すとともに、日本語教育や企業のインターンシップを充実させて、就職や起業の支援を強化することにしています。

一方、海外に留学する日本の学生は、4年前の平成30年度がピークで11万人余りでしたが、その後の2年間でおよそ1500人にまで減りました。

文部科学省は、国費による支援の強化や、民間の資金を活用した支援事業の拡充などを進めて、外国人留学生と同様に、令和9年をめどにコロナ禍前の水準に回復させたいとしています。