大相撲 名古屋場所休場した力士の扱いは番付発表で 審判部長

日本相撲協会は27日、番付編成会議を行い、新型コロナの感染拡大の影響で名古屋場所を休場した力士の、秋場所の番付について話し合いました。伊勢ヶ濱審判部長は「公平に判断した」としながらも、個別の扱いについては言及せず、番付発表をもって明らかにする考えを示しました。

名古屋場所では感染拡大の影響で力士の休場が相次ぎ、角番の大関 御嶽海や初土俵から18年余り、通算の連続出場を伸ばしていた平幕 玉鷲などが途中休場し、休場した十両以上の関取は戦後最多の23人に上る異例の事態となりました。

日本相撲協会は27日、東京 両国の国技館で9月の秋場所の番付編成会議を開き、休場力士の扱いについて話し合いました。

会議のあと伊勢ヶ濱審判部長が報道陣の取材に応じ「公平に判断した」として、休場した時点で勝ち越しや負け越しが決まっていた力士については、成績を考慮して番付を上げたり、下げたりする考えを示しました。

そのうえで個別の力士の扱いについては言及せず、来月29日の番付発表をもって明らかにする考えを示しました。

また、2勝4敗で休場となった角番の大関 御嶽海についても「今の時点では答えられない」と述べるにとどまりました。

秋場所の番付を巡っては、勝ち越し、負け越しが決まる前に休場となった力士が、番付を据え置かれるかどうかが焦点となっています。

日本相撲協会はこれまで、新型コロナの影響で力士が休場した場合、番付を据え置くか、僅かに下げる対応をとっています。