サッカーJ1 浦和に罰金2000万円 一部サポーターの声出し応援で

サッカーJ1、浦和レッズの一部のサポーターが禁止されている声を出しての応援を繰り返したとしてJリーグはレッズに対し、過去最高の額に並ぶ2000万円の罰金を科すことを決めました。

Jリーグでは新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、一部の試合を除いて、原則として声を出して応援することを禁止しています。

しかし、Jリーグによりますと、ことし5月、浦和レッズの一部のサポーターは、さいたま市の埼玉スタジアムで行われた鹿島アントラーズとの試合の前、レッズのチームバスが到着する前後で少なくとも60人がおよそ10分間、声を出して応援を行ったということです。

さらに、今月2日にアウェーで行われたガンバ大阪との試合では、終了間際にゴール裏の少なくとも100人がおよそ5分間、声を出して応援を行ったということです。

いずれの試合も声を出しての応援は認められておらず、Jリーグは「政府当局からも指摘を受けるなど社会的な影響も大きく、Jリーグの信用を毀損した。声出し応援の段階的な再開を含む、Jリーグの試合の正常化に向けた取り組みを阻害しかねない」としてレッズに対し罰金2000万円とけん責の処分を科すことを決めました。

罰金の額としては過去最高に並ぶということです。

Jリーグの野々村芳和チェアマンは「Jリーグはペナルティーを科して終わりではないし、それではいけない。よりよいサッカー界にするためにコミュニケーションを取って一緒に伴走していく思いでいる」と話していました。

浦和レッズは「ガイドラインを順守することができなかった事実について関係されるすべての皆様に心よりおわび申し上げます」とコメントしています。

そのうえで、社長は役員報酬の15%を、副社長は10%を、それぞれ3か月間自主返納するとしています。

そして、再発防止策として、サポーターのグループと直接的なコミュニケーションを実施する、違反行為に対しては即時退場も含む対応を取るなどとしています。