小田急バス188便を運休へ 新型コロナの感染影響で業務できず

新型コロナウイルスの感染拡大で公共交通機関にも影響が出ています。
このうち小田急バスでは26日現在、運転手や整備士など16人が感染したほか、23人が濃厚接触者となっていて、合わせて39人が業務できなくなっているということです。

この影響で通常運行に必要な乗務員を確保することが難しいとして、今月中旬から順次、運行本数を減らしていて、渋谷駅や吉祥寺駅を発着する便など全体の2%に当たる188便を運休する対応を取っています。

小田急バスによりますと、感染経路のほとんどは家庭内の可能性が高いということです。

一方で、これ以上、減便しないために雨でも窓を開けられるようにすべての車両に雨よけを付けたり、運転手の後ろの1席を使用禁止にしたりするなどの対策を取っているということです。

小田急バス経営企画本部の松田一人総務部長は「隔離できない小さい子を持つ運転手が感染するなどして減便せざるをえない状況になっている。お客様にこれ以上、ご迷惑をかけないよう、感染防止に最大限努めていきたい」と話していました。

小田急バスをよく利用しているという60代の女性は「渋谷に行ったり、病院に行ったりする際には、いつもバスを利用しています。バスが減ってしまうと生活に支障が出るので、早く状況が落ち着いて、元に戻ってほしい」と話していました。

また、70代の男性は「週に1度は補聴器の調整でバスを利用しています。バスを使えないと電車で回り道をしないといけなくなります」と話していました。

関東バス 運転手5人出勤できず 土日ダイヤに切り替え

このほか、関東バスの営業所では26日現在、新型コロナの影響で運転手5人が出勤できなくなっていて、少なくとも今月いっぱいは平日ダイヤより122便少ない、土日ダイヤに切り替えて運行することにしています。