キオクシアなどの半導体工場 最大929億円の補助決定 経産省

経済産業省は半導体を国内で安定して生産できる体制をつくるため、半導体メーカー大手のキオクシアなどが三重県四日市市に整備する生産施設に対して、最大で929億円を補助することを決めました。

政府は経済安全保障上、重要性が増している半導体について、国内で安定して生産できる体制をつくるため、6000億円余りの基金を設けて、先端的な機能をもつ工場の建設にかかる費用を補助することにしています。

これについて経済産業省は26日、キオクシアやアメリカのウエスタンデジタルが三重県四日市市に整備する生産施設に対して、最大で929億円を補助することを決めました。

この施設では、データセンターや自動車で使われる記憶用半導体を生産し、来年2月から一部で稼働を始める予定です。

政府は先月、台湾のTSMCが熊本県に建設する半導体の新工場に対して、最大で4760億円を補助することを決めていて、今回は2例目になります。

萩生田経済産業大臣は26日の閣議のあとの会見で「半導体の供給網の強じん化や、半導体産業の発展に貢献することが期待される。関連人材の確保を含め地方自治体や関係省庁と連携していきたい」と述べました。