米バイデン政権 ウクライナへ367億円余りの追加軍事支援発表

ロシア軍がウクライナ東部などへの攻撃を続ける中、アメリカのバイデン政権はウクライナに対し、高機動ロケット砲システム=ハイマースを含むおよそ2億7000万ドル(日本円で367億円余り)の追加の軍事支援を行うと発表しました。

ロシア国防省は22日、ロシア軍が東部ドネツク州でウクライナ側の拠点クラマトルシクを攻撃し兵士およそ300人を殺害したほか、南部ミコライウ州でもミサイルによる攻撃で武器庫や装甲車を破壊したと発表しました。
また、ロシア軍が今月5日から20日までの間にウクライナ各地を攻撃し、アメリカがウクライナに供与した高機動ロケット砲システム=ハイマース4基を破壊したと主張しています。

一方、アメリカのバイデン政権は22日、ウクライナに対し、ハイマース4基を含むおよそ2億7000万ドル(日本円で367億円余り)の追加の軍事支援を行うと発表しました。

ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は22日、記者団に対し、ロシアがウクライナのアパートやショッピングモールを攻撃の対象とするなど市民に対して残虐な行為を続けていると非難したうえで「アメリカはウクライナが必要とするかぎり支援を続けていく」としています。
ウクライナのゼレンスキー大統領はアメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、アメリカから供与されたハイマースなどによって東部ドンバス地域でロシア軍の攻撃の勢いを鈍らせていると強調し、ドンバス地域の前線を安定させれば、ほかの方面へ進出できるという考えを示しました。