想定は「ECMO装着で県外搬送」沖縄で医療従事者と自衛隊が訓練

沖縄県で新型コロナウイルスの重症患者の救命率を向上させるため、人工心肺装置=ECMOを装着した患者を県外などへ搬送することを想定して、医療従事者と自衛隊員の連携などを確認する訓練が行われました。

県が主催した21日の訓練には、ECMOの使い方を習得するために研修を受けている県内の医療従事者など合わせて60人が参加しました。
会場の航空自衛隊那覇基地では新型コロナの重症患者に見立てた人形が「ECMO」を装着した状態で救急車で運ばれ、医師や看護師が自衛隊員とともに航空自衛隊の大型輸送機「C2」の機内に慎重に運びました。

機内では、電源の利用方法などどのようにECMOを設置するかや万が一、上空で停止してしまった場合の対応方法などについて学びました。

県などによりますと、県内ではECMOを装着した新型コロナの重症患者を自衛隊機で搬送したケースはないということです。

沖縄県感染症医療確保課の漢那歩さんは「感染者が増え続ける中、ECMOを装着した重症患者の自衛隊機による搬送などさまざまな状況を想定しながら何ができるか考えやっていきたい」と話していました。