“コロナ 供給可能な飲み薬などで対応に万全期す” 官房長官

国内の製薬会社が開発した初めての新型コロナの飲み薬について、厚生労働省の審議会が、20日、現時点で承認の判断を行わず、継続審議とすることを決めました。これに関連して、松野官房長官は供給可能な海外の飲み薬などを活用することで、対応に万全を期す考えを示しました。

塩野義製薬が開発した新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」について、厚生労働省の審議会は20日、「有効性が推定されるという判断はできない」などとして、現時点で承認の判断を行わず、継続審議とすることを決めました。

これに関連して、松野官房長官は午前の記者会見で「新規感染者数の急速な増加の継続も懸念される中、すでに2種類の飲み薬300万人分以上が医療現場に供給可能となっているほか、点滴薬が市場に流通している」と述べました。

そのうえで「こうした複数の選択肢の中から適切かつ早期に薬を投与できる体制を構築し、強化することで万全を期していく」と説明しました。