自衛隊による大規模接種会場 “運営期間の延長検討” 官房長官

新型コロナの感染が全国で急拡大する中、松野官房長官はワクチンの接種率向上につなげるため、自衛隊による大規模接種会場の運営期間を延長する方向で検討していることを明らかにしました。

新型コロナの20日の新規感染者数は、大阪で初めて2万人を超えるなど30の府と県で過去最多を更新し、全国でも15万人を超えてこれまでで最も多くなりました。

松野官房長官は午前の記者会見で「1週間の新規感染者数は先週に比べ1.72倍となり、急速な増加が継続している。病床使用率は地域差が見られるものの総じて上昇傾向にあり、医療提供体制への影響について警戒感を持って注視している」と述べました。

そのうえで、現在の感染状況や60歳以上の人などを対象にした4回目のワクチン接種が今後本格化することなどを踏まえ、東京と大阪での自衛隊による大規模接種会場の運営期間を、期限としていた今月末から延長する方向で検討していることを明らかにしました。

防衛省では2か月程度延長する案などが検討されていて、21日に決定することにしています。