大相撲 浅香山部屋で新型コロナ感染確認 親方や所属力士ら休場

日本相撲協会は大相撲の浅香山部屋で新型コロナウイルスの感染が確認され、師匠の浅香山親方のほか十両の魁勝などが名古屋場所12日目の21日から休場すると発表しました。

日本相撲協会によりますと21日、浅香山部屋の関係者が新型コロナウイルスの検査で陽性と確認されたということです。

このため元大関 魁皇の浅香山親方のほか、十両の魁勝をはじめ部屋に所属するすべての力士が名古屋場所12日目の21日から休場することになりました。

愛知県出身の魁勝は、名古屋場所を十両9枚目で臨んでいて、20日の11日目を終えて5勝6敗の成績でした。

場所中に新型コロナの感染に伴って力士などが途中休場するのは6日連続で、合わせて7つの部屋となりました。

このほか三役行司を務める木村容堂も新型コロナの感染が確認されたため、21日から休場するということです。

感染拡大で休場力士2割超に

大相撲名古屋場所は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い21日まで6日連続で力士や親方などが途中休場する異例の場所となっています。

場所前に感染が確認され初日からすべての力士が休場している田子ノ浦部屋を含めると、力士や親方などが休場している部屋は8つになりました。

新型コロナの影響で休場している力士の数は十両以上の関取で11人、幕下以下の力士を合わせると全体の2割を超える134人にのぼります。

幕内では角番で今場所に臨んでいた大関 御嶽海や序盤戦、二大関を破り好調だった平幕の琴ノ若などが途中休場となりました。

このほか行司や呼び出しなどにも感染に伴う途中休場が出ています。

日本相撲協会は出場力士の減少で取組の開始時間を遅らせたほか、感染対策の専門家のアドバイスをもとに会話をする際には必ず1メートル以上の距離をとることや、マスクを外したり飲食をしたりする際にはしゃべらないことなど注意を呼びかけています。

「両者不戦敗」の取組も

21日は「両者不戦敗」となる取組もありました。

21日は浅香山部屋で関係者の感染が確認され所属する力士がすべて休場となりました。

12日目は幕下と三段目でそれぞれ一番ずつ、浅香山部屋の力士と、20日から休場となった佐渡ヶ嶽部屋の力士との対戦が組まれていましたが、双方が休場となったことで「両者不戦敗」となりました。