ウクライナ大統領夫人が米議会で演説「防空システム供与を」

ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレーナ氏が、訪問先のアメリカで演説し、ウクライナ軍にとって大きな脅威となっているロシア軍の空爆や砲撃を防ぐため、アメリカの防空システムを迅速に供与するよう訴えました。

ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレーナ氏は20日、アメリカの連邦議会で演説し「ロシアが人々の命を奪い、アメリカは命を救っている」と述べ、これまでの支援に感謝を示しました。

そのうえで「本来は望まないことだが、武器の供与をお願いしなくてはならない。空爆や砲撃で人々が死なずにすむよう、防空システムを供与してほしい」と訴えました。

オレーナ氏は、ウクライナで子どもたちが犠牲になったりけがをしたりしていることに触れ「大統領夫妻としてではなく、子どもたちの親としてお願いしている」と述べ、いっそうの軍事支援を求めました。

ウクライナへの軍事支援をめぐっては、ウクライナの国防次官が先月「求めた兵器のうち、10%しか受け取れていない」と述べるなど、供与された兵器を、いかに早く戦闘の前線に届けるかが課題となっています。