社会

病院で職員と入院患者100人感染 クラスター発生 福島 いわき

福島県いわき市では、地域の中核病院で20日までに、職員と入院患者合わせて100人が、新型コロナウイルスに感染するクラスターが発生し、入院患者の受け入れや、一般診療を制限せざるを得ない状況になっています。
いわき市では、今月発生した12件のクラスターのうち4件が医療機関です。

中でも常磐病院では、今月12日に職員1人の感染が確認され、その後の1週間ほどで最初の1人を含めて職員43人、入院患者57人の合わせて100人の感染が確認されました。

病院では、医療スタッフはマスクとゴーグルをつけるなど、感染対策を徹底していたということですが、感染の拡大を防ぐことができなかったということです。

オンラインでの取材に応じた常磐病院の新村浩明院長は、「これだけの短期間で100人に感染を広げたというのは、これまでのウイルスではなかったと思う。感染して人にうつすまでの期間が非常に短い。従来の感染予防策ではなかなか抑えきれないという印象がある」と話していました。

常磐病院では、新型コロナウイルスの感染者を受け入れる病床が25床ありますが、院内の感染者に利用するため、新たな受け入れを止めていて、外来診療や救急患者の受け入れも一部制限しています。

診療体制について新村院長は、「受け入れは、かかりつけの患者にかぎり、手術も緊急性の高いものだけ行っている。患者さんにはご迷惑をおかけしている」と説明していました。

常磐病院の職員は、3回目のワクチン接種を去年12月に受けていたということですが、4回目の接種は対象が60歳以上の人や基礎疾患がある人などに絞られているため、受けた職員はごく一部だということです。

政府は今後、対象を医療従事者などにも広げる方針ですが、新村院長は、「医療従事者に4回目の接種をもう少し早いタイミングで行っていたら、もしかしたら、ここまで広がりが出なかった可能性があると思う。効果が少し弱いとしても、地域医療にご迷惑をかけてしまう現状を考えるとワクチンを打っていくしかないだろうと思っている」と話していました。

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