岸田首相 IMF専務理事と会談“物価高騰に機動的な財政運営を”

岸田総理大臣はIMF=国際通貨基金のゲオルギエワ専務理事と会談し、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物価高騰に、G7=主要7か国をはじめとする国際社会とともに対応し、国内でも機動的な経済財政運営を行っていく考えを示しました。

会談は、19日午前、総理大臣官邸でおよそ20分間、行われました。

この中で岸田総理大臣は、ロシアのウクライナ侵攻による世界的な物価高騰をめぐり「G7をはじめとする国際社会とともに対応すると同時に、国内でも景気や物価の状況に応じ機動的な経済財政運営を行っていく」と述べました。

そのうえで「『新しい資本主義』のもとで、官民が連携して格差や気候変動といった社会課題を成長のエンジンとして、持続可能な経済社会をつくっていく。来年、G7サミット=主要7か国首脳会議を広島で開催する予定にしており、IMFとともに有意義な議論を行いたい」と協力を求めました。

これに対し、ゲオルギエワ専務理事は、参議院選挙の応援演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣への弔意を示したうえで「われわれは現下、世界経済の未来について真剣に検討している。岸田総理大臣が掲げる『新しい資本主義』にも期待しており、大きな力になると思う」と述べました。