新型コロナ感染再拡大 “高齢者守る対策に重点” 松野官房長官
全国的な新型コロナの感染再拡大について、松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で、行動制限は行わずに社会経済活動をできるかぎり維持しながら、重症化リスクのある高齢者を守る対策に重点的に取り組む考えを強調しました。
この中で、松野官房長官は新型コロナの今後の感染状況の見通しについて「専門家は、引き続き感染者数の急速な増加の継続も懸念され、医療提供体制への影響も含めて注視していく必要があると分析している」と述べました。
そのうえで「行動制限を行うのではなく社会経済活動をできるかぎり維持しながら、整備してきた病床などをしっかりと稼働させることを基本に保健医療体制の確保に万全を期す。重症化リスクのある高齢者を守ることに重点を置き、効果が高いと見込まれる感染対策に国と地方が連携して機動的、重点的に取り組んでいく」と強調しました。
山際新型コロナ対策相「『ウィズコロナ』最大限警戒し対応」
山際新型コロナ対策担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「医療体制がひっ迫しない状況で社会経済活動を両立させる『ウィズコロナ』の範囲の中で物事を進められるよう全力を傾注し、最大限警戒しながら対応に当たっている。激しい感染の爆発のようなものが起きれば、医療崩壊に近いような医療提供体制のひっ迫になるので、あらゆる手だてを考えなければならないが、そうならないように努力を続けたい」と述べました。