ウクライナ東部“親ロシア派が北朝鮮労働者を受け入れも”

ロシア政府の高官は、北朝鮮が一方的に国家承認したウクライナ東部の親ロシア派の支配地域をめぐり、インフラなどの建設のために親ロシア派が北朝鮮からの労働者を受け入れる可能性に言及しました。

ウクライナ東部2州で親ロシア派の武装勢力が事実上支配している地域について、北朝鮮は今月13日、独立国家として承認することを決定しました。

これについて北朝鮮に駐在するロシアのマツェゴラ大使は、18日付けのロシアの新聞「イズベスチヤ」とのインタビューで「北朝鮮は国際的な舞台で常に良心に従い、自分が正しいと信じる方法で行動している」と述べ、北朝鮮の決定を評価しました。

そのうえで「技術力が高く、勤勉で、厳しい条件下でも率先して働く北朝鮮の労働者は、破壊されたインフラや施設の再建に向けて大きな力になるだろう」と述べ、インフラなどの建設のために親ロシア派の指導者が北朝鮮からの労働者を受け入れる可能性に言及しました。

海外で働く北朝鮮の労働者をめぐっては、国連安全保障理事会の制裁決議で、2019年12月までにすべての国連加盟国に対して本国に送還することを求めていて、これに違反する形で労働者が新たに派遣されれば、北朝鮮の外貨の獲得につながり、核・ミサイル開発の資金源となるおそれもあります。