スポーツ施設でレッスン料値上げの動き 光熱費の上昇などで

ロシアのウクライナ侵攻の影響でエネルギー価格が高止まりする中、スポーツ施設では光熱費の上昇などを受けて、レッスン料を値上げする動きが広がっています。

千葉県柏市にあるテニスセンターでは、月額のレッスン料を今月から200円引き上げました。

この施設としては値上げは消費税率引き上げの時を除けばおよそ10年ぶりですが、エアコンの設定温度を上げたり、テニスボールの交換時期を従来より1週間ほど延ばしたりしてコストを切り詰め、値上げ幅を料金全体の1%台に抑えたとしています。

またさいたま市北区のスイミングスクールでは、ことし5月から月の会費を一律510円値上げしました。

人件費の増加に加えプールの水を温めるのに使うボイラーのガス代などが高騰したためで、施設ではレッスンの振り替えができる期間を延ばすなどサービスの拡充も図ることで客の理解を得たいとしています。

スウィン大宮スイミングスクールの深田五州専務は「すでにコロナで経費削減をしてきたが、さらに燃料代や電気代が上がりにっちもさっちもいかないということで今回値上げをお願いした」と話していました。

総務省が発表したことし5月の全国の消費者物価指数では「水泳の講習料」の指数が前の年の同じ月より3%余り上昇するなど、スポーツ関連のレッスン料で上昇傾向が続いています。