安倍元首相銃撃事件 事件起こすこと示唆の手紙 直前に投函か

安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、逮捕された容疑者が事件を起こすことを示唆する手紙を直前に投函していた疑いがあることがわかりました。
手紙には宗教団体に対する恨みが書かれ、安倍元総理大臣については「本来の敵ではない」などと記されていて、警察は、容疑者が出したものか確認を進めるなど詳しく調べています。

7月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、警察は奈良市に住む無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。

これまでの警察の調べで、山上容疑者は母親が多額の献金をしていた「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会に恨みを募らせた末、事件を起こしたとみられています。

「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会を批判するブログを運営している島根県の男性によりますと、7月13日、山上容疑者が書いたとみられる手紙が届いていることに気づいたということです。

消印の日付は不明確ですが、岡山市内で投函されたとみられます。

捜査関係者によりますと、容疑者は事件前日に安倍元総理大臣を襲う目的で、遊説が行われた岡山を訪れていました。

手紙には「私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります」として、これまでのいきさつや宗教団体に対する恨みが記されていました。

安倍元総理大臣については、「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではないのです。あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」とした上で、「死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と記されています。

また、母親の献金の返金をめぐって、宗教団体側と交わした資料のコピーも同封され、山上容疑者の名前と奈良市の住所が書かれていたということです。

警察はこの手紙について容疑者が出したものか確認を進めるなど詳しく調べています。

宗教団体の会長は、会見で「友好団体が主催する行事に元総理からメッセージが送られてきたことがあるが、われわれの団体の会員として元総理が登録されたことも顧問になられたこともない」と述べています。