安倍元首相銃撃 国家公安委員長が現場視察 警備状況説明受ける

安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、17日午前、二之湯国家公安委員長が奈良市の現場を視察し、当時の警備の状況などについて説明を受けました。

今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、警察は奈良市に住む無職、山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査する一方、襲撃した容疑者を制止できなかった当時の警備について検証を進めています。

この事件を受けて二之湯国家公安委員長が、17日午前11時半ごろ現場を訪れ、安倍元総理大臣が銃撃された現場で黙とうしました。

このあと、奈良県警察本部の鬼塚友章本部長から当時の警備の状況などについて説明を受けました。

視察を終えた二之湯国家公安委員長は、「現場を確認し、このような事案が2度と起こってはいけないという気持ちになった」と述べました。

そのうえで、「警備態勢や配置、警護措置などさまざまな問題点が明らかになった。国家公安委員会で議論を重ね、重大な事案が再び起らないように警察に指導して参りたい」と述べました。

今回の事件の警備をめぐっては、警察庁が立ち上げたチームが検証を進めていて、後方の警備が不十分となり、襲撃を防げなかったことなど、当時の問題点を明らかにした上で、体制や配置など要人の警備を見直す方針です。

きょうも多くの献花に訪れる人

事件から10日目となった17日も、最高気温が30度以上の真夏日となる中、奈良市の事件現場は献花に訪れる人があとをたちません。

17日の奈良市は最高気温が30度以上の真夏日になりましたが、献花台には午前中から列が途絶えず、午後2時ごろには350人を超える人が列をつくっていました。

そしてひとり一人、花を手向けたあと、手をあわせて祈りをささげていました。

17日は遠方からも多くの人が訪れていて、午前中に北海道から訪れた家族連れの40代の男性は「感謝の気持ちでお礼に来ました」と話していました。

大阪府から来たという大学4年生の女子学生は「学校があって、すぐに来られなかったが、この連休を使って足を運ぶことができました」と話していました。

また、午後に訪れた愛知県の50代の女性は「事件から時間はたっているが、現場に来るとことばにできない思いです。志半ばで無念だったと思いますが、日本を見守っていてほしいです」と話していました。

京都府から来た70代の男性は「写真を見るたびに涙が止まらない。どうか安らかにお眠りいただけますよう祈りました」と話していました。