大相撲 大関 御嶽海など休場へ 出羽海部屋からコロナ陽性者

日本相撲協会は、出羽海部屋から新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、角番の大関 御嶽海を含む出羽海部屋に所属する力士が、名古屋場所7日目の16日から休場すると発表しました。

日本相撲協会によりますと愛知県内にある出羽海部屋の宿舎で、新型コロナウイルスの検査の陽性者が出たということです。

このため、御嶽海を含む出羽海部屋に所属する力士が名古屋場所7日目の16日から休場することになりました。

今場所、角番の御嶽海は6日目まで2勝4敗の成績でした。
御嶽海の休場は平成31年初場所以来3回目です。
御嶽海と16日に対戦する予定だった豊昇龍は不戦勝となります。

出羽海親方の談話

出羽海親方は角番の大関 御嶽海など部屋に所属する力士が休場したことについて「皆の体のことを心配している。感染が広まらないといい。御嶽海はもう1度体を作り直して来場所に臨んでほしい」と話しました。

名古屋場所担当部長も務める出羽海親方は力士たちと宿舎が別だったため、休場の対象にはなりませんでした。

御嶽海の来場所番付「場所後に検討」

大関 御嶽海は今場所負け越すと大関から陥落する角番で、15日の6日目を終えて2勝4敗の成績でした。

御嶽海は所属する出羽海部屋で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、7日目から休場することになりました。

新型コロナの影響で休場した力士の番付については、先場所の場所前に感染が確認されて休場した逸ノ城が夏場所の西の前頭筆頭から今場所は西の前頭2枚目となりました。

また、ことしの初場所前に田子ノ浦部屋で複数の感染者が確認されて、休場した高安については続く春場所では初場所と同じ番付となる東の前頭7枚目に据え置かれました。

御嶽海の来場所の番付について日本相撲協会の伊勢ヶ濱審判部長は「今場所が終わってから皆で検討します」と述べ、場所後に検討する考えを示しました。

各部屋に感染対策とるよう通達

日本相撲協会は出羽海部屋で新型コロナウイルスの感染者が確認されたこと受けて各部屋に感染対策の注意喚起の通達を出しました。

通達は7つの項目で、力士などが相撲部屋と会場の間を電車やバスで移動する際には十分注意すること、コンビニエンスストアやスーパーなどに立ち寄る場合は滞在時間を最小限にすること、必要のない店などへの立ち寄りは自粛することなどが記されています。

また、出羽海部屋の関係者には16日、一斉にPCR検査を行うことにしています。

日本相撲協会の芝田山広報部長は「厳戒態勢を取っていても陽性者が出た。感染が広がらないようしっかり対処していく」と述べました。

八角理事長「こればかりは…」

日本相撲協会の八角理事長は「感染防止対策は一生懸命みんな我慢してこれ以上ないくらい努力してやっている。こればかりは見えないもので、残念だ」と話していました。