陸上世界選手権 山西利和が金 池田向希が銀 男子20キロ競歩

東京オリンピックの延期に伴って、予定より1年延期された陸上の世界選手権がアメリカのオレゴン州で15日に開幕し、大会初日の男子20キロ競歩で山西利和選手が金メダル、池田向希選手が銀メダルを獲得しました。
山西選手は、世界選手権で日本選手で初めて2連覇を達成しました。

アメリカで初めて開催される陸上の世界選手権は、当初2021年に予定されていましたが東京オリンピックの延期に伴って1年延期され、15日、オレゴン州で開幕しました。

大会初日は日本のメダル獲得が期待される男子20キロ競歩が行われ、去年の東京オリンピックのこの種目で銅メダルを獲得した山西選手と銀メダルを獲得した池田選手らが出場しました。

前回、2019年の世界選手権で金メダルの山西選手は海外の選手が警戒する中、序盤から積極的に仕掛けて揺さぶりをかけ続けました。山西選手は17キロすぎに池田選手との一騎打ちに持ち込み、ラスト1キロ地点でスパートをかけて突き放し、1時間19分7秒で金メダルを獲得しました。
世界選手権で日本選手が2連覇を達成するのは初めてです。

2位の池田選手は1時間19分14秒で東京オリンピックに続いて銀メダルを獲得し、3位はスウェーデンのペルセウス・カールストロム選手でした。

このほかの日本選手は、住所大翔選手が1時間20分39秒で8位に入賞したほか、高橋英輝選手が1時間26分46秒で29位でした。

山西「何とか勝ててよかった」

2連覇を達成した山西利和選手は「非常に暑くて、ライバルもすごくタフでなかなか離れてくれず、どうしようかなというレースだった。最後は薄氷の勝利だったが、何とか勝ててよかった」と笑顔を見せました。

そして「池田選手には東京オリンピックでは負けたので、何とかリベンジしたかった。これからも一つ一つの国際大会で勝ちきるということをターゲットにしたい」と話していました。

山西利和選手とは

山西利和選手は京都府出身の26歳。京都大学を卒業し、現在は愛知県の実業団に所属しています。

大学時代には、2018年のジャカルタアジア大会で銀メダルを獲得しました。
実業団に入ってからは2019年に行われた前回の世界選手権で優勝し、東京オリンピックの金メダル候補となりました。

去年の東京オリンピックでは18キロすぎに遅れて銅メダルとなり「これまでの準備をすべて見直したい」とレース後、悔しさを口にしていました。
自己ベストは日本歴代2位、世界歴代5位の1時間17分15秒です。

池田「うれしい反面、山西選手に負けて悔しい」

銀メダルの池田向希選手は「後半ラスト5キロを切ってからの勝負だなと、最後まで気持ちを切らさずに保ったところが結果的に銀メダルという形につながった」とレースを振り返りました。

そして「銀メダルはうれしい反面、優勝した山西選手に負けて悔しい思いがある。この悔しいという思いがステップアップしている証拠かなと思う。今後も山西選手に負けじと安定した成績を残せるように頑張っていきたい」と話していました。

池田向希選手とは

池田向希選手は静岡県出身の24歳。東洋大学を卒業後、実業団に進みました。

展開によって臨機応変に対応できる冷静なレース運びが持ち味で、2018年の世界チーム選手権の個人で優勝し一躍注目を集め、2019年に行われた前回の世界選手権では6位に入賞しています。

去年の東京オリンピックではラスト1キロで離されたものの、銀メダルを獲得し「うれしい気持ちがいちばん」と納得の表情を浮かべていました。

自己ベストは日本歴代4位、世界歴代11位の1時間17分25秒です。