G20財相会議 鈴木財務相“G7各国とともにロシアを非難した”

G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は初日の15日、世界的に加速するインフレへの対応などについて議論しました。
鈴木財務大臣は、ロシアによるウクライナ侵攻によって世界経済が困難に直面しているとして、G7各国とともにロシアを厳しく非難したことを明らかにしました。

G20の財務相・中央銀行総裁会議は、インドネシアのバリ島で15日開幕し、初日は、世界的に加速するインフレへの対応などについて議論しました。

会議に出席した鈴木財務大臣は、記者団の取材に応じ「ロシアの侵略戦争によって世界経済が多くの困難に直面していることなどを受けて戦争の経済的帰結のすべての責任はロシアにあることを申し上げた」と述べ、G7各国と連携したうえで、ロシアを厳しく非難したことを明らかにしました。

一方のロシアは、インフレは欧米各国による制裁が原因だとこれまでと同じような主張を繰り返したということです。

前回、4月のG20の財務相会議では、欧米各国とロシアとの対立が深まる中で、議論の成果を示す共同声明を出せませんでした。

16日の議論で欧米や日本とロシアとの間で妥協点を見いだし、意見の一致が見られるのか、難しい調整が続きます。