ファイザー コロナワクチン“5歳未満対象に” 初の承認申請

アメリカの製薬大手ファイザーは、新型コロナウイルスワクチンの対象年齢についてこれまでの5歳以上から生後6か月以上に拡大するよう厚生労働省に承認申請しました。5歳未満を対象に承認申請が行われたのは初めてです。

ファイザーのワクチンは対象年齢が段階的に拡大されて、現在は5歳以上となっていますが、ファイザーは生後6か月から4歳を新たに対象に加えるよう14日、厚生労働省に承認を申請しました。

有効成分の量は大人のワクチンの10分の1で、3回の接種が必要としています。

国内で承認されているほかのワクチンは、対象年齢が、モデルナが12歳以上、アストラゼネカが原則40歳以上となっていて、5歳未満を対象に承認申請が行われたのは初めてです。

厚生労働省は今後、海外で行われた治験のデータを踏まえて有効性と安全性を審査し、承認の可否を判断することにしています。

5歳未満の子どもへの接種をめぐっては先月、アメリカのFDA=食品医薬品局が、ファイザーのワクチンを生後6か月から5歳未満に、モデルナを生後6か月から6歳未満に接種できるよう緊急使用の許可を出しています。