ロシアとウクライナ 穀物輸出めぐりトルコと国連を交え協議

ウクライナ南部の港がロシア軍に封鎖され、穀物の輸出ができない状況が続いています。この問題についてロシアとウクライナは、仲介役のトルコと国連を交えて4者による実務者レベルの協議を13日、開いていて、協議が進展するかが焦点となります。

ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州の完全掌握を目指していて、ウクライナ非常事態庁は13日、今月9日に行われたドネツク州のウクライナ側の街へのミサイル攻撃で、これまでに子ども1人を含む46人が死亡したと発表し、救助活動が続いています。

これに対し、ウクライナ軍は、ロシアが掌握したと主張する南部ヘルソン州で、反撃に転じているとみられ、ロイター通信によりますと、12日、ロシア側の弾薬庫などを攻撃したということです。

一方、ウクライナ南部の港がロシア軍によって封鎖され、ウクライナから小麦などの穀物の輸出ができない状況が続いています。

この問題についてロシアとウクライナは、仲介役のトルコと国連を交えて4者による実務者レベルの協議を13日、トルコのイスタンブールで開いています。
トルコのエルドアン大統領は11日、ロシアのプーチン大統領との電話会談のなかで、「いまこそ黒海での穀物輸出の計画に向けて行動を起こすときだ」と強調したということで、協議が進展するかどうかが焦点となります。