岸田首相 国連WFP事務局長と会談 食料危機に連携対応で一致

ロシアによるウクライナへの侵攻が長期化する中、岸田総理大臣は、国連のWFP=世界食糧計画のビーズリー事務局長と会談し、世界的な食料危機に連携して対応していくことで一致しました。

世界各国で食料支援を行っているWFPのビーズリー事務局長は13日午前、総理大臣官邸を訪れ、岸田総理大臣とおよそ15分間会談しました。

岸田総理大臣は、「ロシアによるウクライナへの侵略を受け、世界の食料安全保障をめぐる状況が大幅に悪化している。WFPとの連携がますます重要になっており、引き続き協力していきたい」と述べました。

これに対しビーズリー事務局長は、これまでの日本の支援に謝意を伝えたうえで、「食料危機が国際社会のさらなる不安定化を招くことを防ぐため、引き続き日本と連携していきたい」と述べ、世界的な食料危機に連携して対応していくことで一致しました。

会談後、ビーズリー事務局長は記者団に、「来年は食料を入手できるかどうかの問題になるだろう。この危機に対処しなければ、飢きんが起きて世界中が不安定になり、前例のない移住が起きるだろう」と述べました。