県によりますと、13日午後2時半の時点で、鳩山町の妊娠している30代の女性が軽いけがをしたということです。
女性は、道路が冠水し、一時、車の中に取り残され、救出されて命に別状はないものの、低体温の症状があったため、念のため入院して手当てを受けています。
このほかに、ときがわ町と鳩山町、東松山市、嵐山町では、合わせて11か所で土砂崩れの被害が確認されたということです。
このうち、ときがわ町では、住宅5棟が被害にあいましたが、住民は逃げていて、けがはありませんでした。
また、各地の川が増水し、坂戸市を流れる葛川と飯盛川、東松山市の九十九川で、川の水があふれました。
浸水被害も相次ぎ、床上浸水の被害は、
▽越生町
▽狭山市
▽東松山市
▽飯能市
▽坂戸市
▽鳩山町
▽滑川町
▽毛呂山町
▽ときがわ町で、
46棟にのぼっています。
また、床下浸水の被害は、
▽川越市
▽東松山市
▽嵐山町
▽越生町
▽狭山市
▽所沢市
▽日高市
▽鶴ヶ島市
▽坂戸市
▽鳩山町
▽飯能市
▽毛呂山町
▽滑川町
▽ときがわ町
▽さいたま市で、
48棟確認されています。
道路も各地で水につかり、鳩山町や東松山市など、17の市と町で、少なくとも63か所で冠水が確認されましたが、その後、水が引き、午後2時半時点では数か所になったということです。
県は、引き続き、被害の情報収集を進めています。
埼玉県内の記録的な大雨 土砂崩れや浸水被害など相次ぐ
埼玉県によりますと、今回の大雨の影響で、県内では土砂崩れや川の水があふれるなどの被害が相次ぎました。
埼玉県内の被害(13日 午後2時半時点)
鳩川 地域の人が利用 鉄製の橋 2本壊れる
埼玉県鳩山町赤沼では、地域を流れる鳩川にかかっている鉄製の橋2本が壊れているのが見つかりました。
橋は、いずれも土台から外れていて、1本は完全に川に落ちている状態です。
橋を管理する鳩山町によりますと、2本の橋は、歩いて通るためのもので、地域の人が散歩などの際に利用しているということです。
町によりますと、大雨の影響で鳩川は増水していたということで、町は増水の影響で橋が壊れたとみて調べています。
橋は、いずれも土台から外れていて、1本は完全に川に落ちている状態です。
橋を管理する鳩山町によりますと、2本の橋は、歩いて通るためのもので、地域の人が散歩などの際に利用しているということです。
町によりますと、大雨の影響で鳩川は増水していたということで、町は増水の影響で橋が壊れたとみて調べています。
大野知事 “予断許さず警戒態勢を継続”
13日午前、埼玉県の大野知事は、12日夜からの大雨の被害について取材に応じ「これから農作物の被害も出てくる可能性があり心配だ。雨はこのあと落ち着くということだが、河川は増水している状態で予断を許さないため、警戒態勢を継続したい」と話しました。
また、鳩山町で、12日午後10時半までの6時間の雨量が観測史上最も多い360ミリに達したことについて、「雲が流れずにずっととどまったということで、異常な気象と状況が重なったということだと理解している。こうした異常な状況が起こるということを前提に高いレベルで警戒し、住民が夜でも迅速に移動できるような体制を作りたい」と話しました。
また、鳩山町で、12日午後10時半までの6時間の雨量が観測史上最も多い360ミリに達したことについて、「雲が流れずにずっととどまったということで、異常な気象と状況が重なったということだと理解している。こうした異常な状況が起こるということを前提に高いレベルで警戒し、住民が夜でも迅速に移動できるような体制を作りたい」と話しました。