山陽新幹線「のぞみ」など値上げへ 関西発着の高速バス6路線も

JR西日本は、新大阪と博多を結ぶ山陽新幹線の「指定席特急料金」を、来年・2023年4月から値上げすると発表しました。特急料金の値上げは、消費税率の引き上げを除くと「のぞみ」が山陽新幹線に乗り入れた1993年以降、初めてだということです。
また、西日本ジェイアールバスは、京阪神発着の高速バスの6つの路線の運賃を、ことし9月から値上げすることを明らかにしました。

山陽新幹線 「のぞみ」など指定席特急料金値上げ 来年4月から

JR西日本が来年・2023年4月1日から値上げするのは、新大阪から博多を結ぶ山陽新幹線の「のぞみ」と「みずほ」の指定席の特急料金です。
▼新大阪から博多の区間では5810円から6230円に、
▼新大阪から広島の区間では4910円から5230円に、
▼新大阪から新神戸の区間では2500円から2610円などと、
利用区間に応じて110円から420円、それぞれ値上げします。

一方、自由席の特急料金や、ネットを通じた会員制の予約サービスを利用する場合は、従来どおりの料金を維持するということです。

会社は、コロナ禍が収束しても山陽新幹線の利用が以前の水準にまで回復することは見込めないなどとして、値上げに踏み切ったということです。

特急料金の値上げは、消費税率の引き上げを除くと「のぞみ」が山陽新幹線に乗り入れた1993年以降、初めてだということです。

JR西日本は「コロナ禍での社会変化や経営環境を踏まえ必要だと判断した。値上げとともにサービスの充実も図っていきたい」としています。

西日本ジェイアールバス 高速バス6路線運賃値上げ ことし9月から

また、西日本ジェイアールバスは、京阪神と四国や淡路島を結ぶ高速バスの6路線の運賃を、ことし9月から値上げすることを明らかにしました。
対象となるのは、
▽大阪・京都・神戸の各都市と高知や松山を結ぶ路線、
▽大阪・神戸と高松を結ぶ路線、
▽大阪・神戸と淡路島の洲本を結ぶ路線など、
合わせて6路線です。

値上げ幅は片道運賃で最大1050円、平均では10%程度になるとしています。

理由について、会社では、新型コロナの感染拡大で利用客が減少したことに加えて、原油価格の高騰の影響が長期化しているためとしています。

また、神戸と淡路島を結ぶ高速バス路線について、西日本ジェイアールバスを含む4社は、来年・2023年春からの共同運行を目指すことになりました。

これまで、会社によっては乗車券の相互利用ができない状態でしたが、共同運行が実現すれば、すべての会社の乗車券が相互利用できるようになる見通しです。