新型コロナ 感染が再拡大 無料検査を検討 主要な駅や空港で

全国的に新型コロナの感染が再拡大する中、政府は現時点での行動制限は必要ないとする一方、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、駅や空港での無料検査の実施や、4回目のワクチン接種の対象範囲の拡大など対策の強化を検討しています。

新型コロナの12日の新規感染者数は、東京で1万人を超えたほか、西日本を中心に12の県で過去最多となり、全国では、およそ4か月ぶりに7万人を超えました。

政府は自治体から、まん延防止等重点措置の適用要請が出ていないことなどから現時点での行動制限は必要ないとする一方、今後、さらなる感染状況の悪化も懸念されるとして、自治体と連携しながら病床の確保を進める方針です。

また、今週末からの3連休や夏休みで人と人との接触機会が増えることが予想されるとして、手洗いや換気などの基本的な感染防止対策の徹底を呼びかけるとともに、主要な駅や空港での無料検査の実施を検討しています。

さらに、ワクチン接種をめぐり、現在、60歳以上の人や18歳以上で基礎疾患がある人に行っている4回目接種の対象範囲を医療従事者などにも拡大することを検討しています。

政府は、厚生労働省の専門家会合や政府の分科会の議論を踏まえ、15日にも対策本部を開き今後の対策などについて議論することにしています。