【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(13日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる13日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

避難者支援するカフェ ウクライナ駐日大使が訪問

横浜市は、避難してきた人が交流するためのカフェを開くなどして支援していて、13日はこの交流カフェ「ドゥルーズィ」をウクライナのコルスンスキー駐日大使が訪れました。

カフェでは、6月下旬から通っているというオデーサ出身の6歳の女の子が自作の歌を披露し、大使は、じっと耳を傾けていました。

また、横浜市の山中竹春市長がパネルを使って市が行っている支援について説明すると、コルスンスキー大使は、「要望した以上のことをしてもらって感謝している」と話していました。

山中市長は、「避難してきた方からカフェでの就労支援を通して就職先が見つかったと聞きました。経済的な不安がなくなるよう、引き続き支援していきたい」と話していました。

コルスンスキー大使は、「市の支援で就職できた人がいることはとてもうれしい。今後、ウクライナを再建するときには日本の会社とも協力したいと思います」と話していました。

穀物輸出めぐり 仲介役のトルコと国連交え4者協議へ

ウクライナ南部の港がロシア軍によって封鎖され、ウクライナから小麦などの穀物の輸出ができない状況が続いています。

この問題についてロシアとウクライナは、仲介役のトルコと国連を交えて4者による実務者レベルの協議を13日、トルコのイスタンブールで開くことにしています。

トルコのエルドアン大統領は11日、ロシアのプーチン大統領との電話会談のなかで、「いまこそ黒海での穀物輸出の計画に向けて行動を起こすときだ」と強調したということで、協議が進展するかどうかが焦点となります。

林外相 国連開発計画とウクライナ復興支援での協力確認

林外務大臣は、日本を訪れているUNDP=国連開発計画のシュタイナー総裁と会談し、ウクライナの復興支援で、緊密に協力していくことを確認しました。会談では、ウクライナ情勢などをめぐって意見が交わされました。

そして、ロシアの軍事侵攻で被害を受けるウクライナで、今後、不発弾やがれきの処理など復興支援を進めていくにあたって緊密に協力していくことを確認しました。

また、林大臣は、来月、チュニジアで開かれるTICAD(ティカッド)=アフリカ開発会議を通じて、食料危機の影響も受けているアフリカ諸国の発展を後押ししていきたいという考えを伝えました。これに対し、シュタイナー総裁は、アフリカ開発の分野でも、日本との連携をいっそう強化していく意向を示しました。

ミャンマー軍のトップ ロシア軍高官と会談 緊密アピールか

ミャンマーの国営放送は12日、ミャンマーで実権を握る軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官がロシアを訪問し、ロシア国防省の高官らと11日に会談したと伝えました。

この会談について、ロシア国防省は12日声明を発表し「戦略的なパートナーシップの精神に基づき、軍事面や技術協力を深めていくことを再確認した」としています。

クーデター以降、ミン・アウン・フライン司令官がロシアを訪問したと伝えられるのは、2回目です。

ミャンマーとしては、国際的な孤立を深める中、武器の主要な調達先であるロシアとの関係の緊密さをアピールするねらいがあるものとみられます。

プーチン大統領 来週イランを訪問へ トルコ加え3か国首脳会談か

ロシア大統領府は12日、プーチン大統領が来週19日にイランの首都テヘランを訪問し、ライシ大統領と首脳会談を行うと発表しました。
プーチン大統領は、テヘランを訪れるトルコのエルドアン大統領とも首脳会談に臨むほか、3か国の首脳会談も行われる見通しで、友好関係にあるイランやトルコとの連携を強調し、ロシアへの対抗姿勢を強める欧米をけん制する思惑があるとみられます。
ロシアとトルコとの会談では、ロシア軍の封鎖でウクライナ南部の港から穀物の輸出ができない問題についても議論が交わされるとみられ進展があるか注目されます。

ロシア国防省 ウクライナ南部で「ハープーン」破壊と発表

ロシア国防省は12日、ウクライナの東部ドネツク州を空爆し、ウクライナ軍の兵士180人を殺害し、兵器などを破壊したほか、南部オデーサ州では短距離弾道ミサイル「イスカンデル」による攻撃で、アメリカが供与した対艦ミサイル「ハープーン」を破壊したと発表しました。
ロシア軍はドネツク州の完全掌握を目指していて、イギリス国防省は12日、ロシア軍が州内のウクライナ側の拠点、スロビャンシクとクラマトルシクに向かう幹線道路を攻撃していると指摘しています。

ウクライナ東部 ミサイル攻撃で45人死亡

ウクライナ非常事態庁は12日、今月9日、東部ドネツク州のウクライナ側の街へのミサイル攻撃で、子ども1人を含む45人が死亡したと発表しました。
攻撃を受けた5階建ての集合住宅は大きく壊れ、がれきのなかで救助活動が行われています。

ウクライナ軍 ロシア軍の弾薬庫にロケット攻撃

ロイター通信によりますと、ウクライナ軍は12日、ロシアが掌握したと主張する南部ヘルソン州でロシア軍の弾薬庫に対してロケット攻撃を行い、ロシア側に52人の死者が出たほか、兵器や軍用車両を破壊したと発表したということです。
この攻撃についてロシア側は死者は7人で、市民や民間施設にも被害が出たと主張しているということです。
ウクライナ国防省はどのような兵器が使われたか明らかにしていませんが、ロイター通信はアメリカから供与された高機動ロケット砲システム=ハイマースが使われた可能性があるとしています。

ロシア国防省 “ウクライナ側の外国人よう兵は7107人”

ロシア国防省は12日、ウクライナへの軍事侵攻を始めた2月24日以降、ウクライナ側に加わったとする外国人のよう兵についてまとめた資料を公表しました。
それによりますと、これまでに参加した外国人のよう兵は7107人で、このうち2347人が死亡し、今もウクライナ国内にいるのは2741人だとしています。
これまでに参加したよう兵の出身国は、ウクライナの隣国ポーランドが最も多く、カナダ、アメリカが続いているとしています。
一方、日本人も1人、今もウクライナにいるとしていますが、詳細については明らかにしていません。
ロシア国防省はこれまで、ウクライナ側の外国人のよう兵が集まる場所を攻撃したと繰り返し発表していて「生きたまま捕まった場合に待っているのは、裁判と最長の刑期だ」と警告しています。
日本政府はことし2月、ウクライナ全土の「危険情報」を最も高いレベル4に引き上げていて、目的にかかわらず、ウクライナへの渡航をやめるよう求めています。

“ウクライナで少なくとも5024人の市民が死亡” 国連

国連人権高等弁務官事務所は、ロシアによる軍事侵攻が始まったことし2月24日から今月11日までに、ウクライナで少なくとも5024人の市民が死亡したと発表しました。
このうち343人は子どもだとしています。