東京都 コロナ病床2000床増7000床に引き上げへ 急激に感染拡大

新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続く中、東京都は都内の新型コロナ用の病床を、現在のおよそ5000床から、さらに2000床増やすように医療機関に要請しました。

東京都内で急激な感染拡大が続く中、12日の感染確認は1万人を超えて1万1511人となり、新型コロナ用の病床の使用率は40%を超えて41.1%となりました。

こうした事態を受けて、東京都の小池知事は12日午後、オンラインで行われた全国知事会の会議で、都内の新型コロナ用の病床を増やすよう医療機関に要請したことを明らかにしました。

具体的には、現在のおよそ5000床から2000床増やして、およそ7000床にするということです。

さらに、都は、家庭内感染を防ぐための宿泊療養施設も3000室増やしておよそ1万2000室にするほか、自宅療養者に対応するサポートセンターの態勢を、第6波のピーク時の水準に引き上げたということです。

小池知事は会議の中で「感染拡大に備えて万全な医療提供体制を確保する。先手先手で取り組んでいくことが重要だ」と述べました。

鳥取県の平井知事 “「BA.5」への具体的対策を”

一方、鳥取県の平井知事は、会長を務める全国知事会の緊急対策本部会議に出席し、感染力がより強いとされるオミクロン株の「BA.5」への具体的な対策を示すよう政府などに求めました。

この中で、平井知事は全国的に感染が急拡大している状況について「BA.5が広がってきてそれが主な要因ではないかと思われる。この急拡大はしばらく続かざるを得ないのではないかと覚悟する必要がある」などと述べ、危機感を示しました。

その上で「専門家のみなさんにはBA.5はどれほどうつりやすいのか、また病原性はどの程度なのか、示していただき、早急に政府を挙げた対策を考えるべきだ」と述べ、政府や専門家にウイルスの分析を進め、具体的な対策を示すよう求めました。