中国 河南省 預金引き出し停止で数千人が抗議 警察と衝突

中国内陸部の河南省にある銀行で預金の引き出しが停止されていることに対して数千人が抗議活動を行い、警察との衝突で多数のけが人が出ました。中国でこうした大規模な抗議活動が行われるのは異例で、当局は、預金を立て替えて支払うと発表するなど鎮静化を図ろうとしています。

香港メディアなどによりますと、中国・河南省の中心都市、鄭州にある地元の4つの銀行で預金の引き出しが停止されているとして、10日、預金者など数千人が各地から集まり、地元政府に対応を求めました。

集まった人たちは、「預金を返せ」などと抗議の声をあげましたが、警察などが強制排除に乗り出し、その際、激しいもみ合いになって多数のけが人が出ました。

中国でこうした大規模な抗議活動が行われるのは異例です。

この4つの銀行ではことし4月からシステムメンテナンスを理由に預金が引き出せない状況が続きこれまでにも、預金者が銀行に押しかける騒動があったほか、6月には抗議のために各地から訪れた預金者が新型コロナウイルス対策を理由に行動を制限されるなど当局への不満が高まっていました。

預金の総額は400億人民元近く、日本円でおよそ8000億円で、預金者は数十万人に上るとみられ、河南省の金融監督当局は昨夜、預金額が5万人民元、日本円でおよそ100万円以下の人たちを対象に今月15日から立て替えて支払うと発表するなど鎮静化を図ろうとしています。