安倍元首相銃撃 現場の警察官 対応要領に沿った行動とらずか

安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、当時、現場で警備にあたっていた警察官が、1回目の銃声が聞こえた時点で元総理大臣に低い姿勢をとらせるなど、警察の対応要領に沿った行動をとっていなかったとみられることが警察当局への取材で分かりました。警察庁は当時の対応に問題があったとみて検証を進めています。

3日前の今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が背後から銃で撃たれて死亡し、警察は奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。

山上容疑者は安倍元総理大臣の斜め後ろから歩いて近づき、数メートルの距離で銃を2回発射したとみられていますが、警察当局によりますと、1回目と2回目の間は3秒近くあったことが分かったということです。

その際、現場で警備にあたっていた警察官が、要人を警護する際の警察の対応要領に沿った行動をとっていなかったとみられることが、警察当局への取材で分かりました。

対応要領では、今回のように銃声などが聞こえた場合、まず、要人に低い姿勢をとらせたうえで周囲を取り囲み、すぐに車などの安全な場所に誘導するよう定められているということです。

しかし、今回は1回目の銃声が聞こえた時点でこうした対応はとられていませんでした。

これについて、警備関係者からは「2回目の発射まで3秒足らずの時間ではあるが、警備にあたる警察官なら対処しなければならなかった」という指摘も出ています。

警察庁は当時の対応に問題があったとみて検証を進めています。