安倍元首相銃撃 奈良県警本部長「警備 問題否定できない」

安倍元総理大臣が銃で撃たれて殺害された事件について、奈良県警察本部の鬼塚友章本部長が9日、記者会見を開き「警護、警備に関する問題があったことは否定できない」と述べました。

記者会見での鬼塚本部長の主な発言です。

「警護 警備に関する問題あったこと否定できない」

「このような重大な結果が出たことを踏まえ、今回の安倍元総理大臣の警護、警備に関する問題があったことは否定できないと考えており、早急にその問題点を把握し、適切な対策を講じて参る」

「痛恨の極み」

「今回の事件は選挙遊説中の元総理大臣の殺害を狙った極めて卑劣で、許しがたい蛮行で、徹底した捜査による事案の全容解明が急務だ。所要の態勢を構築し警護・警備にあたっていたが、安倍元総理大臣が、銃器様のものを発砲されて死亡される結果になったことを極めて、重大かつ深刻に受け止めていて痛恨の極みだ」

「さまざまな問題について早急に検討 見直しを行う」

「このような重大な結果を招いたことは、警護上の問題があったことは否定できず、態勢なのか、配置なのか、緊急時の対応なのか警護員の個々の能力なのか、どうだったのかについてはさまざまな問題について早急に検討、見直しを行う」

「事前の兆候把握していない」

「それぞれの現場において具体的な状況、聴衆の数、その他、あらゆる条件が異なるので、あの時点において、何か事前の兆候があったとは把握していない」

「警護計画書 目を通し承認したのは当日」

「今回の遊説は、前日に入ったこともあり、通常、ある程度早めに入ってくるような警護の計画と策定の時間は異なっていたが、いかなる状況においても、所要の体制を確認してしっかりとした警護警備を行うのが当然だ。今回、話があってから警護を担当する部局で、状況を確認し、体制を確立し、配置を検討し、警護計画書を作ったという流れになっており、私自身が計画書を目を通し承認したのは当日だった」

「選挙に影響与えないよう対応したい」

「選挙への影響についてコメントする立場ではないが、今回の蛮行が民主社会にとって最も重要な選挙に影響を与えることのないよう必要なことがあればしっかりと対応したい」

「警護計画書 原案通り承認した」

「警護計画書については、警備部門において組織的な検討もなされているので、私が報告を受けた時点で特段の違和感や修正すべき点を感じたところはない。原案通り承認をしたというところだ」

「背後からの脅威への対応 今後しっかりと確認すべき」

「警護警備においては、警護対象者に対するあらゆるリスクに備える必要がある。そうした意味では、正面のみならず、背後、あるいは上空を含めてさまざまなリスクに備える必要がある。今回の警護対象者である安倍元総理大臣の背後を見られる位置からの脅威がどのように高まったのか、それに対する警護の対応がどうだったのかについては、今後、しっかりと確認すべき点だ」

「県警本部長として責任を痛感」

「治安責任を有する県警本部長として極めて重大かつ、深刻に受け止めており、その責任も痛感しているところだ。本部長として、現時点では、まずは事案の真相解明に向けて現在行っている捜査をしっかりと指揮するとともに、今回の事件における警護実施上の問題点の洗い出し、必要な措置などに対応していくことが現時点で私の責任と考えている。今後、事案の全容を解明し捜査を尽くすことが亡くなった安倍元総理大臣に対する最大の弔いであり、県民の皆様に対する最大の責任である」と述べました。

「最大の悔恨、痛恨の極み」

「今回の事案が11時30分すぎに第1報が入り、事態が、明らかになるに従い、その状況の深刻さ、私自身も平成7年に警察官を拝命して、27年余りの警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極みだ。責任の重さを痛感している」