ラグビー テストマッチ 日本代表 フランスに15対20で敗れる

来年のラグビーのワールドカップに向けて、世界ランキング10位の日本代表は強化の一環として世界3位のフランスと国立競技場でテストマッチを行い、15対20で敗れました。

世界ランキング10位のラグビー日本代表は来年、フランスで行われるワールドカップに向けた強化の一環として先月からテストマッチに臨んでいます。

このうち世界3位のフランスとは、今月2日に愛知県で対戦した際に23対42で敗れ、9日は国立競技場で再び対戦しました。

日本は新型コロナウイルスの抗原検査で陽性となって前回の試合を欠場したスクラムハーフの齋藤直人選手や、前回、急きょフル出場して活躍したスタンドオフのリ・スンシン選手などが先発しました。

日本は前半9分、フランスに先制トライを許しましたが、3分後にフルバックの山中亮平選手がトライを決め、前半の終了間際にも再び山中選手がトライを奪って、15対7とリードして折り返しました。

しかし後半、フランスに2本のペナルティーゴールで2点差まで迫られると、31分にトライとゴールキックを決められ、15対20と逆転されました。

日本はその後、ラインアウトからの展開でテビタ・タタフ選手がトライを奪って逆転したかに見えましたが、ビデオ判定の結果、ノックオンと判定され、得点は認められず、15対20で競り負けました。

これでフランスとの通算の対戦成績は11敗1引き分けとなりました。

日本はことし11月にイングランドとテストマッチを行うほか、フランスとことし3回目の対戦も予定しています。

ミスで流れを失う前回の課題を解消しきれず

ラグビー日本代表は、今月2日の敗戦を踏まえた戦術でフランスを追い詰めた一方、ミスで流れを失うという前回の課題を解消しきれませんでした。

日本がフランスを相手に競った展開に持ち込めた要因の1つがキックを有効に使ったことです。

前回の対戦ではほとんどキックを使わずボールを保持して攻めたのに対し、9日はスクラムハーフの齋藤直人選手やスタンドオフのリ・スンシン選手、それにフルバックの山中亮平選手が効果的にキックを使い、相手にプレッシャーを与え続けました。

前回のようにパスで小刻みにつなぐのか、それともキックで一気に陣地を挽回するのか、フランスに的をしぼらせなかったことで前半は相手を上回るトライを奪いリードすることができました。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「キックを蹴るタイミングがうまくいった」と話し、起点となった齋藤選手やリ選手も「いい判断ができた」と試合後、手応えを口にしました。

しかし、ミスから流れを失うという前回の課題が今回も浮き彫りになりました。特に疲れが出た後半、ラインアウトでの連係ミスやハンドリングミスによるノックオンなどでチャンスをつぶしました。

ラインアウトについて堀江翔太選手は「自分のミスやコミュニケーションのミスがあった」と話し、ノックオンが相次いだことについてリーチ マイケル選手は「暑さによる汗でボールが滑るところがあったがそれはお互い同じ。もう少しボールを大事にして連続攻撃ができれば結果は違った」とミスが敗因に直結したと振り返りました。

キャプテンの坂手淳史選手は試合後、「最後の遂行力の部分で足りない部分があった。もう一歩、ただ、そのもう一歩がすごく大きい。強豪国に勝つためにはもっと細かいところを追求していかなければいけない」と厳しい表情で語りました。

強豪相手にはわずかなミスが命取りになることを肌で感じた日本の選手たち。来年に迫ったワールドカップで目標のベスト4を達成するために今回のテストマッチは、重要なヒントをつかむ機会になりました。

2トライの山中「勝って4連戦を終えたかった」

2つのトライを決めたフルバックの山中亮平選手は「前半はすごくよかったが後半、ミスで取りきれなかったところがあったので、そこは悔しいし、反省点だと思う。先週に比べてキックをうまく使っていくというプランだったので、そこはプランどおり遂行できたと思う。強豪の『ティア1』のチームに勝って4連戦を終えたかったが、よい点もたくさんあったので、しっかりと修正して次に向けてやっていきたい」と話していました。

リーチマイケル「『ティア1』相手に小さなミスは厳しい」

フランカーのリーチマイケル選手は「チームとしてこの試合に勝つためにやってきて、強豪の『ティア1』を相手にする際は小さなミスをすると厳しいと改めて感じた。この経験を生かして頑張っていきたい」と話していました。

斎藤「しっかり振り返って次につなげなければ」

スクラムハーフの齋藤直人選手は「自分の役割を遂行することと、チームにエナジーを与えることがスクラムハーフとしての仕事だと思うので、そこを意識して試合に臨んだ。スコアはどうであれ、負けてしまったので改善しなければならない。しっかり振り返って、この負けを次につなげていかなければ意味がない」と話していました。